ごあいさつ

ーリトミックに出会えたことでー

「リトミックって素晴らしいのよ!」

学生のころ、ピアノの学びに行き詰まった時、今は亡き恩師が私に勧めてくださったのがリトミックでした。ピアノのレッスンでは楽譜どおりに弾いても、「音楽を感じていない」と、常に私におっしゃるのでした。

学生時代が終わり、教育現場の経験が始まり、音楽の指導について考える中でその言葉の意味を問い続けていました。そんなある時ダルクローズ・リトミックの先生の公開レッスンで、小さなお子様方が先生の弾かれる即興の音楽の内容に次々と反応していく様子を拝見することができました。幸運なことに私にとってのリトミックとの出会いはダルクローズ・リトミックそのものだったのです。お子様方の、その目を輝かせた表情、素直な歌声と、温かい光景に、私は瞬間的に「ダルクローズ・リトミックを学びたい!」と強く思いました。その後も出会うダルクローズの国内外の先生方のレッスンは、どの先生のレッスンも音楽への愛にあふれ、全身で音楽を楽しむことのすばらしさでいっぱいのレッスンでした。指導を学ぶ前に、まず自分自身がダルクローズ教育を経験することがとても重要でした。ダルクローズ教育は音楽の構造を深くとらえる事、音楽の持つ生命力、色彩豊かな世界を味わい感動する事、などのきっかけに満ちています。驚きと楽しさの連続でした。

生きた音楽を学ぶことの楽しさを子どもたちに伝えたい、という気持ちを持ち続け、「動くことによって何かが変わる」「音楽を動くという経験が音楽を教えてくれる」ことを現在も指導法とともに自身が体験し学び、リトミックをベースに様々な音楽の指導に臨んでいます。音楽教育の意義は演奏家・表現者を育てることだけではなく、感性豊かな聴衆を育てる事にあると考えています。このことはお世話になった先生方とも共有している長年のテーマの一つです。一方で、こうした学びの実現がより良いものとなるためには、心や認知に関すること、教育思想とは何か、哲学とは何か、こどもについて、身体に関することなど幅広く学び、教育が持つ普遍的な意義を確認しながら検証し続ける必要があります。

「調和する事」「音楽で心豊かに」を願い、原点・継承に学ぶことを基盤としてkanaderukaiの活動を企画・運営してまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

ーkanaderukai主宰 竹内 略歴―

広島大学教育学部音楽教育学専修卒

公立中学講師・音楽教室、自宅にてピアノ講師を、のち松戸市および近郊の幼稚園・保育園・子育て支援事業などで音楽・リトミック講師として指導。

第Ⅷ期ジャックダルクローズ協会理事・ダルクローズ国際サーティフィケイト取得

 

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